アニクソサウルス
Aniksosaurus
A. darwini(春のトカゲ.チャールズ・ダーウィンに献名)
記載: Ruben Dario Martinez and Fernando Emilio Novas - 2006.
産出: アルゼンチン チュブ州/Bajo Barreal層下部
ホロタイプ: MDT-Pv 1/48(大腿骨、脛骨、中足骨、指骨を含む関節した右後肢)
産出部位:四肢、椎骨、腸骨
[形態]
全長2m体重65kg(2006)〜全長2-3m体重35-45kg(2013)
前肢に頑丈な鉤爪を持つが、シックルクローではない。
腕と後肢はよく発達している。
軟組織の直接の産出はないが、おそらく身体の大部分は羽毛に覆われていた。
ホロタイプ標本の大腿骨は長さ247mm、脛骨は長さ270mmで、平均して脛骨は大腿骨より13%長い。
大腿骨と後肢の他の部位の保存状態が大きく異なるため鳥のような脚鞘(podoteca)があったと考えられる。
以下の固有派生形質を示す(恐竜パンテオンより引用)
・神経弓柄部が異常に深い頚椎骨(椎体高の2.5倍)
・頚椎骨の広い神経管
・腹側に矢状隆条がある前位尾椎骨
・手の末節骨は頑丈
・腸骨のbrevis shelfは外腹側に膨大
・恐らく腸骨転子筋の付着のために、強度な陥凹と皺が大腿骨近位尾外側表面にある
・第四中足骨とそれに相応する趾骨横断面は狭い
[生態]
少なくとも5体の亜成体から成る骨層(bone bed)が発見されている。
骨層は群れを成す社会的な動物であったことを示し、群れを作ることで効率的な狩りや外敵からの防御の効果があったと考えられる。
発見されている個体が亜成体であることから、群れ行動は生涯を通しての性質ではなく、成長段階の一時期にのみみられたものの可能性がある。
大腿骨の一つには小型ワニ類のものと見られる歯形が残っている。
[分類の変遷]
コンプソグナトゥス科・オルニトレステス・コエルルス科より派生的な基盤コエルロサウルス類(2006)
コンプソグナトゥス科の近縁(2010)
マニラプトル類外のマニラプトル形類(2019)
基盤メガラプトラ(2022)
[共存していた可能性のある恐竜]
ゼノタルソサウルス(Xenotarsosaurus)を含む少なくとも3種のアベリサウルス科
竜脚類アンデサウルス(Andesaurus)、カンピロドニスクス(Campylodoniscus)、エパクトサウルス(Epachthosaurus)カテペンサウルス(Katepensaurus)、サルミエントサウルス(Sarmientosaurus)及び不明なレバキサウルス科
鳥脚類ノトヒプシロフォドン(Notohypsilophodon)
[参考文献]
生物の進化大図鑑(河出書房新社)
PREHISTORIC WILDLIFE(http://www.prehistoric-wildlife.com/species/a/aniksosaurus.html)
Dinodata(https://dinodata.de/animals/dinosaurs/pages_a/aniksosaurus.php)
Noticias de Paleontología(https://noticiasdepaleontologia.blogspot.com/2020/10/aniksosaurus-darwini-exhibidos-en-el.html?m=1)
恐竜パンテオン(http://www.dino-pantheon.com/backyard/news/20070408Aniksosaurus.html)